2021年東京都議会議員選挙を占う
獲得議席は
2021年7月4日に東京都議会議員選挙の投開票があります。任期が10月となった、衆院選の前哨戦ともいわれ、また衆院選とのダブル選挙となるのではないかとの報道もあります。
2017年の選挙時、「小池旋風」といわれる大型台風に見舞われて自民党は57議席から23議席へと大敗しました。当時争点となっていた豊洲市場移転も無事完了して、問題なく運営されています。食品会社で営業をしている私自身も訪れて、働いている方々からの評判も良いです。
今回の選挙は、小池知事に代わり都民ファーストの会への審判となる機会です。2021年5月時点で、東京都は緊急事態宣言下にあります。大型の商業施設をはじめてとして、イベントや公的機関、公立の小中高の活動など大きな制限の中にあります。政府は予算をつけるだけで、コロナ禍への具体的な施策は各都道府県が行うことになります。都民がどのように判断するのか。
自民党は59人の候補者をたてるのですが、全員当選する勢いとなる見込みです。
2020年7月に、東京都議会議員の補欠選挙が4選挙区で行われました。
大田区 前回投票率 50.74% → 今回投票率 52.8%
北区 前回投票率 57.16% → 今回投票率 57.33%
北多摩第三 前回投票率 53.58% → 今回投票率 56.54%
4選挙区で自民党は全勝しました。
都民ファーストの会は北区のみに候補者を擁立して、5人立候補者中4位という結果に終わっています。その候補者は小池都知事の元秘書という肩書を持った方でした。補欠選挙にあたり、都民ファーストの会は事前の世論調査で大敗するということで、候補者をたてられなかったのではないでしょうか。
2人区がカギとなる
2017年の選挙において、2人区が15選挙区ありました。都民ファーストの会はうち5選挙区において2人当選を果たしました。もともと2人区は、自民党と旧民主党系が1議席を分け合ってきた選挙区です。今回の選挙においても自民党は1議席を確保して、残り1議席を旧民主党系と都民ファーストの会が争う構図です。上記の補欠選挙の結果を見る限り、都民ファーストの会の勢いは失速しているように見えます。
風は吹くのか
2009年の総選挙において民主党政権が誕生しました。長期間続いた自民党に見切りをつけて、新たしい日本を創り出してくれるのでないかと国民の期待はふくらみました。短期間でその期待が失望へ変わったのは国民周知のことです。
2017年の選挙において都民の風を受けた都民ファーストの会は、期待に応えられたのでしょうか。その審判はもうすぐやってきます。